行政書士試験の勉強を始めるにあたって、テキスト(基本書)と同時に必ず用意してほしいのが「肢別問題集」です。
5肢択一式の過去問をそのまま解くだけでは、「なんとなく消去法で当たってしまった」「正解の番号を覚えてしまった」という罠に陥りがちです。1肢ごとに「なぜ〇なのか」「どこが×なのか」を論理的に見極める力を養うことこそが、合格への一番の近道になります。
とはいえ、書店に行くと色々な種類の肢別問題集が並んでいて、どれを選べばいいか迷ってしまいますよね。
そこで今回は、受験生から絶大な支持を得ている定番の肢別問題集4冊をピックアップし、それぞれの「良い点」と「惜しい点」をレビューします!
「肢別問題集」厳選4冊をガチ比較
①出る順行政書士 良問厳選 肢別過去問題集
資格の最大手、LECが誇る「出る順」シリーズの肢別問題集。本試験の傾向を徹底分析し、タイトル通り「良問」だけをスクリーニングしています。
| 出版社 | 東京リーガルマインド |
| 書籍代金 | 3,500円+税 |
| ページ数 | 1067ページ |
| 掲載問題数 | 2800肢 |
| サイズ | B6 |
良い点(メリット)
「重要度(A・B・Cランク)」が明記されているため、限られた時間の中でメリハリをつけた学習が可能です。解説が非常にロジカルで分かりやすく、同シリーズの『合格テキスト』とのリンクも抜群。最新の法改正やトレンドもしっかり反映されています。
惜しい点(デメリット)
『合格革命』に比べると、マニアックな難問や他資格からの流用問題が削られているため、網羅性の面では一歩譲ります。「これだけで本当に網羅できているのかな?」と不安になってしまう完璧主義の受験生には、物足りなく感じるかもしれません。
②合格革命 行政書士 肢別過去問集
多くの合格者が「ボロボロになるまで回した」と口を揃える、業界最高峰の網羅性を誇る大定番の1冊です。
| 出版社 | 早稲田経営出版 |
| 書籍代金 | 3,500円+税 |
| ページ数 | 1056ページ |
| 掲載問題数 | 2766肢 |
| サイズ | B6 |
良い点(メリット)
圧倒的な問題量と網羅性です。過去30年以上の過去問をベースに、他資格(司法試験や公務員試験)の良問もオリジナル問題として収録されています。「これ1冊を完璧にすれば択一対策は十分」と言えるほどの安心感があります。見開き構成で左ページに問題、右ページに解説があるため、テンポよく回せます。
惜しい点(デメリット)
ボリュームが凄まじく、本が非常に分厚い(1,000ページ超)ため、持ち運びには不向きです。また、初学者がいきなり始めると、その量に圧倒されて挫折してしまうリスクがあります。ある程度テキストを読み込んでから挑戦する方向けです。
③合格革命 行政書士 一問一答式 出るとこ千問ノック
こちらも早稲田経営出版が出版している、重要論点を「1,000問」にギュッと凝縮したスマートな一問一答集です。
| 出版社 | 早稲田経営出版 |
| 書籍代金 | 1,800円+税 |
| ページ数 | 448ページ |
| 掲載問題数 | 1000肢 |
| サイズ | B6 |
良い点(メリット)
問題数が厳選されているため、1周するハードルが低く、何周も繰り返し解いて「基礎をガチガチに固める」のに最適です。本自体もコンパクトで持ち運びやすく、通勤・通学時間などのスキマ時間を活用した「スマホ片手の勉強」にも馴染みます。
惜しい点(デメリット)
「千問(1,000肢)」という数字は、行政書士試験の全範囲をカバーするには少しボリューム不足です。これ1冊だけで本試験に挑むのは厳しいため、あくまで「基礎の定着」や「直前期のスピード確認用」という位置づけになります。
④みんなが欲しかった! 行政書士の肢別問題集
「一番売れているITパスポートやFPの教科書」などでもお馴染み、大人気『みん欲し』シリーズの肢別問題集です。
| 出版社 | TAC出版 |
| 書籍代金 | 2,400円+税 |
| ページ数 | 936ページ |
| 掲載問題数 | 約1500肢 |
| サイズ | B6 |
良い点(メリット)
フルカラー(または2色刷りの見やすい配色)やイラスト・図解が豊富で、視覚的にとても理解しやすい作りになっています。最大の特徴は、「記述式対策にもなる一問一答」が含まれている点です。ただ〇×を解くだけでなく、「記述式で問われそうな重要キーワード」を意識できる仕掛けがあり、インプットとアウトプットをスムーズに繋いでくれます。
惜しい点(デメリット)
デザインがポップで分かりやすさを重視している反面、文字中心の硬派な参考書に慣れている人にとっては、かえって情報が散らかって見えてしまうことがあります。また、初学者向けの丁寧な解説が多いため、中上級者がスピード重視でサクサク回すには、少しテンポが遅く感じられるかもしれません。
まとめ
| あなたのタイプ | おすすめの1冊 |
| 大手予備校のノウハウで、効率よく重要度別に学びたい方 | 『出る順行政書士 肢別過去問題集』 |
| 圧倒的な量で、1冊で完璧に仕上げたい方 | 『合格革命 肢別過去問集』 |
| まずは挫折せずに、基礎を何周もスピード消化したい方 | 『合格革命 出るとこ千問ノック』 |
| 図解で分かりやすく学びたい、記述式も見据えて勉強したい方 | 『みんなが欲しかった! 肢別問題集』 |
肢別問題集は、2026年度の試験日まで、あなたの「相棒」となる教材です。ぜひ書店の店頭でも実際に手にとって、レイアウトや解説の文章がしっくりくるものを選んでみてください。


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