【2021年実施】行政書士試験に不合格だった学習内容について紹介!

2021年4月に入り、今年度年の行政書士試験に向けて取り組むことにしました。

行政書士試験についてはこちら

勉強方法は、スクールに通う、通信講座に申し込む、市販の参考書を購入して独学で勉強する、などがありますが、そもそも行政書士試験というものは今まで受けたことがなく、合格率も10%前後と難関な国家資格なので、プロのサポートがあったほうが結果が出やすいと思い、通信講座に申し込むことにしました。

目次

どんな通信講座があるのか

ネットで「行政書士 通信講座」と検索すると、いろいろな通信講座が検索されました。

スタディングTAC
アガルートアカデミーオンスク.JP
資格のキャリカレクレアール
資格スクエアフォーサイト
ユーキャンネバギバ
LEC東京リーガルマインド伊藤塾

聞いたことのあるものや、初めて耳にするものなどいろいろとあります。
各講座のサイトをみて、講座内容や教材、学習サポートや受講料金、さらには最近よく見かけるWEB教材(スマホやタブレットで講義を視聴できるみたいな)の有無などを比較しました。

利用した通信講座の紹介

結果として、私はユーキャン行政書士講座を申し込むことにしました。

ユーキャン行政書士講座のおすすめポイント

  1. 初学者向けに無駄を省いたテキストで、カラーイラストや図解説明があって見やすい内容となっている
  2. テキスト内容に連動した動画講義が用意されて、スキマ時間に学習できる
  3. テキスト閲覧やWEBテストがスマホからも行え、テキストを持ち歩く必要がなく、外出先でも学習できる
  4. 学習の進み具合を確認するための添削問題が7回用意。間違えた問題には講師からのアドバイスが直接もらえる
  5. 学習中の疑問点はメールや郵送で質問することができる

通信講座で使用したテキスト

テキストは大きく3つに分かれていて

  • 入門テキスト2冊(民法、行政法)
  • 応用テキスト7冊(民法Ⅰ、民法Ⅱ、民法Ⅲ、行政法Ⅰ、行政法Ⅱ、行政法Ⅲ、憲法・商法)
  • 過去問題集4冊(民法、行政法他(上)、行政法他(下)、憲法・商法)

となります。

入門テキスト2冊

民法、行政法の2冊です。
行政書士試験の初学者が、試験の2大科目である民法と行政法について、最初に取り組むテキストで、それぞれの法律の特徴を大まかに理解します。細かい特徴は、応用テキストで学習します。

応用テキスト7冊

民法Ⅰ、民法Ⅱ、民法Ⅲ、行政法Ⅰ、行政法Ⅱ、行政法Ⅲ、憲法・商法の7冊です。
このテキストでは、行政書士試験の合格に必要な知識を本格的に学習します。過去の行政書士試験での出題傾向をふまえて、各項目ごとに「高」「中」「低」の3段階で重要度が記載されているので、メリハリをつけて学習することができます。

過去問題集4冊

民法、行政法他(上)、行政法他(下)、憲法・商法の4冊です。
過去の行政書士試験で出題された問題が掲載されています。問題に対する解説欄が大きく設けてあるので、「なぜその答えになるのか」が理解しやすいですが、反面、全体として掲載問題数が少なめです。

ちなみに、「行政書士の業務に関する一般知識」分野は、行政法他(下)に掲載されているので、一般知識に関する過去問も演習することができます。

追加で使用したテキスト

通勤時の電車内でも、少しの時間でも何かできないかと思い書店を物色していたところ、みんながほしかった!行政書士の肢別問題集というテキストを見つけました。

みんながほしかった!行政書士の肢別問題集 

このテキストは、過去問題から肢別に1問1答形式で問題を解いていく内容となっていて、隙間時間に使用するにはうってつけでした。サイズは小さめながら、総ページ数は730ページ以上あり、なかなかのボリュームです。だた、結果的にこのテキストは結局半分くらい(憲法と民法まで)しか解くことができませんでした。

オンライン学習

ユーキャンではオンラインでも学習することができます。専用のWEBサイトにログインすると

  • WEB上でテキストを閲覧できる
  • 1問1答形式で問題を解くことができる
  • 動画講義を視聴できる

などが可能となります。

ただ、動画講義については、テキストに沿った講義内容ではなく、各テキストの章や課のはじめに、おおまかにその章や課でどういったことを学ぶのかをガイドする内容のため、この点は物足りない印象です。

本試験までの学習スケジュール

まずは入門テキストを用いて法律の世界を知る事から始めます。その後は応用テキストを用いて効率的に行政書士試験範囲の知識を身に付けます。そして過去問題集を用いて行政書士試験問題を解く術を身に付けます。

また、全7回の添削課題演習総合実力診断テスト、全2回の公開模擬試験も用意されているので、定期的に自分の実力を確認することもできます。

一応、6ヵ月で学習を終えるカリキュラムのようなので、予定では今年度の試験(2021年11月の第二日曜日)までには間に合う計算です。ユーキャンから標準的な学習スケジュールを提示されているので、まずはそのスケジュールに沿って、しっかりと計画的に一歩ずつ進めていき、一発合格を目指します。

STEP
2021年4・5月

入門テキスト(民法・行政法)
第1回添削課題の提出

STEP
2021年6月

応用テキスト(民法Ⅰ・民法Ⅱ・民法Ⅲ)
第2・3・4回添削課題の提出

STEP
2021年7月

応用テキスト(行政法Ⅰ・行政法Ⅱ・行政法Ⅲ)
第5・6回添削課題の提出

STEP
2021年8月

応用テキスト(憲法・商法)
過去問題集演習(民法)
第7回添削課題の提出
公開模擬試験(1回目)の受講

STEP
2021年9月

過去問題集演習(行政法(上)・(下)・憲法・商法)
総合実力診断テストの受講
公開模擬試験(2回目)の受講

STEP
2021年10月~本試験前日

応用テキストと過去問題集を用いて、試験日までひたすら演習

学習内容

いろいろなWEBサイトを検索してみると、行政書士試験合格にはだいたい合計600~700時間の学習時間が必要のようです。

もちろん、法律経験者や未経験者で違ってくるようですが、一応650時間の学習時間を設定し、試験日までの日数205日で割ると、一日3時間一週間21時間の学習時間で、合計615時間となります。足りない分はどこかで調整していきます。

毎日3時間学習するのは、「言うは易く行うは難し」ですので、一週間21時間を目標にしていきます。
ただ心がけるのは、学習するために睡眠時間を削って体調を崩したりしないようにしたいです。

講座受講~春時期(4~6月)の学習内容

主に「テキストを読み込み、ノートに書き写す」という方法のインプット中心の学習でした。

4月中に入門テキストでの学習を終え、5月初めから応用テキストの学習に着手します。
最初は民法です。学習する分野自体が行政書士試験においてボリュームがありますので、学習するにも時間がかかってしまいます。

6月末になっても、民法の学習を終えることができませんでした。

夏~秋時期(7~9月)の学習内容

8月に入り、やっと行政法の学習に入ることができました。民法以上に学習ボリュームが多い分野なので、かなり時間がかかってしまい、学習を終えたのは9月下旬でした。

そこから憲法商法の学習に入りましたが、行政書士試験までの残り日数が少ないことや、過去問題集の演習に全く着手できていない点などから、結構省いて10日間前後で学習しました。

9月末になって、やっと過去問題集の演習に着手です。当初のスケジュールから約1か月遅れています。
この時期になっての1か月の遅れは、致命的です。
ひたすら、問題に対して〇か×かを解答して、10月下旬までにはすべてに分野において1周することができました。

直前期(10月~試験前日)の学習内容

この時期は、ひたすら過去問題集の演習に集中していました。

受講した模擬試験

今回の行政書士試験の学習においては、大手予備校が実施している公開模擬試験は利用せず、ユーキャンの講座に含まれている模擬試験を利用しました。

行政書士試験の要項

試験日程

日程
【受験願書・試験案内の配布】2021年7月26日(月)~8月27日(金)
【受験申込受付期間】<郵送>
2021年7月26日(月)~8月27日(金)消印有効
<インターネット>
2021年7月26日(月)午前9時~8月24日(火)午後5時
【試験日時】2021年11月14日(日)午後1時~午後4時
【合格発表】2022年1月26日(水)

試験科目

試験科目試験内容
行政書士の業務に関し必要な法令等(出題数46題)憲法、行政法(行政法の一般的な法理論、行政手続法、行政不服審査法、行政事件訴訟法、国家賠償法及び地方自治法を中心とする。)、民法、商法及び基礎法学の中からそれぞれ出題される。
行政書士の業務に関する一般知識等(出題数14題)政治・経済・社会、情報通信・個人情報保護、文章理解の中からそれぞれ出題される。

合格基準

合格基準
行政書士の業務に関し必要な法令等科目の得点が、244点中122点以上
行政書士の業務に関連する一般知識等科目の得点が、56点中24点以上
試験全体の合計得点が、300満点中180点以上

上記の3つの要件をすべて満たすと合格となります。
例えば、法令等科目の得点が122点以上でも一般知識等科目の得点が24点に満たないと足切りとなり、不合格になります。

8月に入り、いよいよ行政書士試験に申し込みました。今年の試験日程は以下の通りです。申込を終えると、試験まであと3か月ちょっとしか残っていないのを改めて実感しました。

行政書士試験の合否結果

2022年1月、試験結果の合否判定通知が到着しました。
結果は「不合格」でした。しかも、法令科目の合格基準点に満たしていないため、記述式の採点がされませんでした。

本試験法令科目
5肢択一
法令科目
多肢選択
法令科目
記述式
一般知識等合計得点
11月14日52点4点**点40点96点

行政書士試験を終えて

当初は、試験まで6ヵ月あれば問題ないと思っていたのですが、仕事をしながらで、休日や通勤時などを利用して取り組んでいたのですが、結局予定した学習目標時間を半分以上下回る結果となりました。学習の進め方が試行錯誤だったのもありますし、自分自身が試験に対して本気で取り組めてなかったと思います。「今日は疲れたから学習はパス」とした日が何日もありました。

合計2回受講した全国模試も、ともに100点にも満たない結果でした。

<学習時間/総学習時間>
 実総学習時間 259時間 
 目標の総学習時間 615時間 目標差 ▲356時間

月間勉強時間累計勉強時間
2021年4月17時間17時間
2021年5月61時間78時間
2021年6月36時間114時間
2021年7月19時間133時間
2021年8月38時間171時間
2021年9月58時間229時間
2021年10月20時間249時間
2021年11月10時間259時間
全国模試法令科目
5肢択一
法令科目
多肢選択
法令科目
記述式
一般知識等合計得点
1回目40点16点8点28点92点
2回目48点10点6点32点96点

行政書士試験の要因分析

4月23日からスタートした学習も約200日経過して、本試験を迎えました。
不合格の敗因は、「そもそも試験合格レベルに達するための勉強時間自体が不足していた」ことで、法律知識が曖昧なままで本試験を迎えてしまったことです。

勉強の効果を確認するために受けた全2回の全国模試も、本試験と変わらない点数だったので、模試の結果が判明した段階で、勉強の仕方を見直していれば、少しは違った結果になったのではないかと思います。

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